サウナ室を温めるために欠かせないサウナストーブ。熱源によってさまざまな種類があることをご存知でしょうか。どんな種類があって、どんなサウナに向いているのか、よく知らない方も多いかもしれません。本記事では、サウナストーブを熱源別に詳しくご紹介します。選び方についても解説するので、サウナストーブ購入の際の参考にしてください。
サウナストーブとは?
サウナストーブは、サウナ室を温める熱源装置です。しかし、サウナに行っても、どんなサウナストーブが使われているのか、気にして見たことがない、どんなものか知らないという方も多いかもしれません。
家庭用サウナで使用するサウナストーブの熱源としては電気、スチーム、薪、遠赤外線の4種類があります。また、方式としては、対流式、輻射(ふくしゃ)式、格納式などがあります。それぞれ、長所、短所、また長く使用するにあたってはコストパフォーマンスも気になるところです。
サウナを使用する環境や、メンテナンスや管理方法といった使い勝手など、希望に合ったものを選択しましょう。
サウナストーブの種類
ここでは、代表的な3種類のサウナストーブについて詳しく解説します。それぞれのメリット・デメリットを把握して、サウナストーブ選びに役立てましょう。
ガス(遠赤外線)ストーブ
遠赤外線が放出する放射熱を利用して、人の体を温めるのがガスストーブです。サウナのなかでは低温ですが、遠赤外線によりじっくり体を温め、リラックス効果・健康効果が高いのが特徴です。また、短時間で効率よく広い空間を高温にすることが可能。
都市ガス、プロパンガスが使用できる環境にあれば設置でき、メンテナンスもかんたんなので、手入れに時間をかけたくない人にもおすすめです。
しかし、場所によっては設置が難しいケースがあることや、素人による設置は難しいため、専門業者に依頼する必要があります。そのため、設置に時間がかかることがあることを覚えておきましょう。
薪ストーブ
本格的なサウナといえば、薪ストーブではないでしょうか。何千年も前からサウナで使用されてきたタイプのストーブです。火を使うため、屋内のサウナには向きませんが、火力が強く、部屋を均等に温めます。
薪が燃えるにおいは、薪の種類によっても変化し、アロマとしても楽しめます。火加減によってはサウナ室が100℃以上の高温にもなるので、とにかく熱いサウナが好き!という方におすすめでしょう。
煙が出るため、近隣への配慮が必要になること、煙突の掃除やメンテナンスに少々手間がかかりますが、初期投資が安く済むのも大きなメリットです。
電気ストーブ
ドライサウナやスチームサウナに使用される電気ストーブは、電熱線を加熱することで部屋を暖めます。煙が発生せず、屋外でも、屋内でも使用可能です。スイッチひとつで部屋を温められ、温度調整がしやすく、安全性が高いのもポイントです。
サウナ用のストーブを使用するには200vの電源が必要になることが多いでしょう。製品によっては電源の確保や、契約しているアンペアの変更が必要になります。また、ランニングコストが安く済む反面、設置の際に電気工事費がかかる場合があります。
しかし、家庭用コンセントにプラグを差し込むだけで使用できるものもあり、初心者でも手軽に利用できるでしょう。
サウナストーブの選び方
サウナストーブとその特徴について、理解できたでしょうか。サウナストーブは、サウナ設置には欠かせないものです。
しかし「特徴はわかったけれど、自宅のサウナにはどれが合っているんだろう?」「使いたいストーブはあるけど、家でも使えるのかな?」など、決めかねている方も多いかもしれません。ここでは、さらに自分にぴったりなサウナストーブの選び方をご紹介します。
サウナ室の広さに合っているか
自宅にサウナを設置する場合は、コンパクトなサウナが多いでしょう。そこで、ストーブがサウナ室にちゃんと収まるかどうかは最も大切なことです。ストーブを置いたら、座るスペースにゆとりがないとなっては、使い勝手がよくありません。
また逆に、広いサウナ室を設ける場合にも、そのストーブで部屋全体を十分温められるかどうかは肝心です。部屋が広いほど、部屋を温めるのにも時間がかかります。火力の強いもの、高温の環境を作りたい場合にはそれに適したストーブを選びましょう。
設置費用・ランニングコストは予算に合っているか
ストーブ設置にかかる費用は、ストーブ本体、設置費用だけではありません。たとえば、薪ストーブであれば燃料となる薪を用意する必要があります。初期費用はかかるけれど、ランニングコストは安く済むもの、逆に初期費用は安いけれど、ランニングコストがかかるものがあります。
また、総合的にかかる費用は製品によってさまざま。自分の予算に合ったものを選んでください。
サウナの設置場所に合っているか
マンションなのに薪ストーブを設置したい、ガスが使用できない場所にガスストーブを設置したいと思っても難しいでしょう。設置したい場所を想定して、どのタイプのストーブであれば使えるかを明確にしておきましょう。
必要な機能が備わっているか
サウナストーブには、便利な機能が備わっているものもあります。たとえば、薪ストーブのように自分で火力を調整するものもあれば、温度調整システムによって自動で温度を調整可能なストーブもあります。
また、ファンや照明がついたものもあり、別に用意するより付属しているものを選びたい方にはおすすめです。この機能が欲しい!というものがあれば、欲しい種類のストーブに付属しているか確認しましょう。
まとめ
サウナストーブの種類は主に、ガスストーブ、薪ストーブ、電気ストーブの3種類です。それぞれ、長所・短所があるので把握しつつ、使う環境に合ったものを選ぶようにしましょう。条件さえ合えば、どのストーブを導入しても設置は可能です。
本格的なサウナを楽しみたい、短時間で部屋を効率的に温めたい、メンテナンスが楽なものが欲しい、など自分好みのものを選んでください。自分に合ったサウナストーブを用意して、プライベートサウナ時間をよりよいものにしましょう。